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2005年 06月 12日
「ラーメン 680円」「鞄 59000円」など、角田さんが実際に買ったり消費したものとそれにまつわるできごとや想いを書いたエッセイ。普段の角田さんの生活スタイルが垣間見れて、意外性(短気だったり、20過ぎまで金銭感覚ゼロだったり・・・)があって、おもしろかった。
心に残ったのは、最後の2つのエッセイ。 1つが、「記憶 9800円×2」。今は亡き母親と行った温泉旅行。かなり悲惨なホテルで、母親のわがままにぶち切れそうになった旅ながら、その分、一番忘れられない記憶。子供のころつれられて行った家族旅行では、わがまま放題だった自分。それが親を旅行に連れて行くことになって、役回りを交代できた、それが幸福であるということ。”母がしてくれたそのことを、私もすることができ、私に許されていたそのことを、母にも許すことができたこと”。そうだよなあ、って、これを読んで、私もご無沙汰している母に連絡とってみる気になった。 もう1つが、「一日(1995年の、たとえば11月9日) 5964円」。”20代のとき使ったお金がその人の一部を作るのではないか”と書かれている。20代は、10代と違って、自分で作って、自分自身で使うお金がほとんど。その使い道が、役にたつとかたたないではなく、自分の根っこを作る。そして、”私がもっとも恐怖するのが、なんにもお金を使わなくって、貯蓄率だけが異様に高い、ということだ” ”数字は積み上がるが、内面に積み上がるものは何もない”。の発言に同感。 ただ、同感するし、実際、旅だったり、いくつかの今しかできないことには、お金を惜しまず費やしてきたつもり。それでも、どこかで、今もらっているお給料や地位(というほど大げさじゃないけれど)にしがみつきそうになる自分がいる。やりたいことが、お金がなくてできないわけじゃない。身体が動かなくてできないわけじゃない。時間がないは言い訳。本当にやりたいのか。やりたければ、投資してやってみたって、後悔ないはずじゃないか、そう改めて考えさせられた。
by hrnhnk
| 2005-06-12 20:53
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