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2005年 05月 15日
今回の旅で一番の目玉に置いていたグランドキャニオン。そもそも、単にヘリコプターから見下ろすだけでなくて、コロラド川が見えるプラトーポイントまで歩いて下れるツアーだったところに惹かれたのだった。
天気にも恵まれ、下りは楽勝で、2時間半で底に。やっと見えたコロラド川は、泥色で、いかにも西部のイメージ。途中でピンクの花に出会ったり、緑が垣間見れたのは、意外な発見。また、グランドキャニオンはもっとごつごつと激しく鋭い岩壁かと思っていたのが、色も含め、もっと優しい印象だったのも、訪れてみて初めて分かったこと。 早めのランチで一休みしたあと、登り。はるか遠くから、こんなにも降りてしまったことを、途中、何度も後悔しそうになる。普段の登山は、登って、頂上を味わって、下る。それと逆で、下ってから登らなければならないグランドキャニオンは、疲れが後半にたまってきて、やっぱりしんどい。最初、スピードを上げて、人についていこうとして、息が切れ続けていたけれど、途中から、黙々と自分と同じくらいのペースの子を追いかける形で、一人黙々と歩く。日差しが強くなると、かなりしんどい。15分おきくらいに休んで、いろんな国の人たちと挨拶しつつ、だんだんと近づいてくるゴールを期待しつつ・・・・。小屋が見えてきたときは本当にうれしかった。登りの前半は息がつらかったけれど、後半は足がつらかった。 登りは3時間10分。計5時間40分のタイムだった。MAXで12時間を覚悟していたけれど、灼熱じゃなかったこともあって、歩きやすく、ほかのツアーメンバーたちも、1時間ちょっとあとには全員ゴール。みんな頑張ったよねえ、自分も頑張った、と心から褒めてあげたい気分。 みんなを待ちながら食べたチョコチップアイスと、シャワーを浴びたあとのビールは何よりの幸せ。 最近は、苦行とも思えて、「何も休暇に疲れに行かなくても・・・」と言われてしまうような、こういう体験型の旅が、好きでたまらない。景色を見るだけよりも、自分の足で歩いたり、苦労して成し遂げたりしたほうが、ずっと景色と溶け込めて、深く自然に親しめる。体力的に考えても、できるときにたくさん経験してみたいと思うから。名所をバスで廻るだけなら、歳をとってからでもできるから。だから、今は今しかできない旅がしたい。 今回、グランドキャニオンを下ってみて、そんな自分の思いが、また強くなった。
by hrnhnk
| 2005-05-15 20:44
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